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ボルドーの赤ワイン用品種
Merlot(メルロ)
最も代表的なのはメルロで、栽培面積は65、000haをやや上回ります。
熟期が早く、ボルドーの大半の土壌でうまく育ちますが、粘土質の冷たく湿気の多い土壌を好みます。
良く熟しますが、特に粘土質のところは灰色カビ病に弱く、花ぶるいを起こしやすいのが特徴です。
メルロはワインにあざやかな色とアルコールの豊かさ、柔らかさやまろやかさを与え、アロマはかなり早く成熟します。
Cabemet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン)
ボルドーの伝統的な品種で、栽培面積は26、000ha。
とても熟期が遅い品種で、ガロンヌ川の左岸のような保湿性に優れて水はけのよい、熱く乾燥した砂牒質の土壌によく合います。
灰色カビ病に強く収穫量は安定しています。
若いうちはとてもアロマが豊かで、長期熟成に適した豊かなタンニンを備えています。
熟成すると豊かなブーケを見せ、複雑でバランスがとれたワインとなります
Cabemet Franc(カベルネ・フラン)
ドルドーニュ河右岸で多く栽培されており、ワインにアルコールとポリフェノール類の豊かさを与えます。
熟成向きの資質とアロマの繊細さが評価されています。
この他に、少ない量ですがコットとも呼ばれるマルベック、プティ・ヴェルド、カルムネールという3つの補助品種が栽培されています。
これらの品種から造られるワインはワインに個性を与えるスパイスのような役割を果しています。
白ワイン用品種
Semillon (セミヨン)
気品のある白ワインを生むぶどう品種で高く評価されています。
ドライな白ワインにも多く使われますが、特に甘ロワインの生産地域で多く植えられています。
美しい黄金色の芳醇でなめらかな甘口ワインを生み出します。
Sauvignon Blanc (ソーヴィニョン・ブラン)
植えられているテロワールの違いがいろいろな形で現れてきますが、糖度が高くアロマが豊かである点は変わりません。
ソーヴィニョン・ブランからの辛□白ワインは緑がかった黄色で、特にブーケは繊細でしっかりしています。
Muscadelle (ミュスカデル)
晩熟で栽培の難しい品種ですが、造られるワインはしっかりとした味わいで酸が少なく丸みがあり、麝香(じゃこう)や花のような強いアロマを伴います。
粘土質の土壌に植えた方が、水はけのよい表層度の場合よりも病害に対して強い性格をもちます。
この他に補助品種として、コロンバール、メルロ・プラン、シュナン、フォル・ブランシュ、モーザック、オンダンク、ユニ・プランがあります。
*ぶどうの写真の引用先;ウィキペディア (https://ja.wikipedia.org/wiki/)
ボルドーワインの芸術性を生むアッサンブラージュ
サルドーのワインは、いろいろな品種を調合するアッサンブラージュを行うのが特徴です。
(シャンパンもNV(ノンビンテージ)は、瓶内2次発酵前にアッサンブラージュを行います。)
それぞれの品種には個別の特徴がありますが、ボルドーワインの特殊性と気品は、これらの品種がアッサンブラージュにより、補完し合い調和した結果生まれます。
たとえば、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロをアッサンブラージュした場合、カベルネ・ソーヴィニヨンのタンニンがワインを長い熟成に耐えられる力を与え、メルロはワインに柔らかさを与えます。
さらに、香りの面でもこのふたつの品種のアロマは見事に調和するのです。
アッサンブラージュは単なる技術ではなく、絵画の繊細な色使いであり、音楽の和音のように芸術的な作業です。
数字で見るボルドーワイン(2010年)
ボルドーAOCの収穫量 5700,000 hl
栽培面積 117,500ヘクタール内訳
■89%:黒ぶどう
63% メルロ
25% カベルネ・ソーヴィニヨン
11% カベルネ・フラン
1% マルペック、プティ・ヴェルドなど■11%:白ぶどう
53% セミヨン
38% ソーヴィニョン・ブラン
6% ミュスカデル
3% コロンバール、ユニ・プランなど