フランス最長の川であるロワール川の中流・下流域で生産されるワインは赤、白、ロゼ、スパークリングとさまざまです。
そのなかでも白ワインが造られることが多く、フランスAOC白ワインの生産量第一位を誇っています。
冷涼な気候のロワールで生まれる白ワインは、ミネラル感が高く、酸味と果実味のバランスがよく、海も山も川もあるロワール地方ならではの豊富な食材との相性も抜群です。
ロワールを知るおすすめの3本
マドモワゼル・ド・テ
プイィ・フュメらしいしっかりとした味わい
シャトー・ド・トランシィは1580年から4世紀にわたってプイィ・フュメでブドウ栽培を受けて継ぐ造り手。
リュット・レゾネを導入し、醸造においてもできるだけ手をくわえずワインを造っています。
平均樹齢24年のソーヴィニヨン・ブランから造られており、限りなく酸味がピュアで、果実のエキス分が濃縮された味わいです。
酸味:★★★☆☆ 渋味:☆☆☆☆☆ 果実味:★★★☆☆
甘味:★★☆☆☆ ボディの厚さ:★★★☆☆
基本データ | |
品種 | ソーヴィニヨン・ブラン100% |
産地 | プイィ・フュメ |
造り手 | シャトー・ド・トラシィ |
ヴィンテージ | 2010年 |
アルコール度数 | 13.5% |
色 | 透明感のあるレモンイエロー |
香り | 青草、レタス、グレープフルーツのソーヴィニヨン・ブランらしい香り。ほのかに還元臭と樽の香りも感じる |
味 | やわらかい酸味とふくよかな果実味の味わい。喉ごしはスムーズで、軽い苦味を感じる余韻もきれい |
ヴーヴレ・ヴィーニ・ブランシュ・レゼルヴ・プリヴェ
シュナン・ブランのエレガントな円熟味
ヴーヴレはシュナン・ブランの有名な産地。
ビオ・ロジックで造られ、凝灰岩を掘った美しく広大なカーヴで熟成されたワインは、芳しく重厚な香りと、こなれた酸味により引き出された上品な甘味を持ちます。
酸味:★★★☆☆ 渋味:☆☆☆☆☆ 果実味:★★★★☆
甘味:★★★☆☆ ボディの厚さ:★★★★★
基本データ | |
品種 | シュナン・ブラン |
産地 | ヴーヴレ |
造り手 | マルク・ブレディフ |
ヴィンテージ | 2002年 |
アルコール度数 | 13% |
色 | 美しい黄金色 |
香り | 芳ばしい香りが複雑に広がる、熟成感を感じる素晴らしい重厚な香り |
味 | 酸味はこなれて、果実味はしっかり。濃く重いがスムーズに入ってくる。 |
ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー
軽やかな端麗辛口白ワインの代表格
「シュール・リー」とは、ロワール地方のペイ・ナンテ地区の独特な製法。
ミュスカデの白ワインは飲みやすいものが多いことで有名です。
サラダや前菜などの酸味のある料理と相性がよく、食前酒としてよく飲まれています。
酸味:★★★☆☆ 渋味:☆☆☆☆☆ 果実味:★★☆☆☆
甘味:★☆☆☆☆ ボディの厚さ:★★☆☆☆
基本データ | |
品種 | ミュスカデ100% |
産地 | ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ |
造り手 | ドメーヌ・グラ・ムートン |
ヴィンテージ | 2009年 |
アルコール度数 | 12% |
色 | 薄いイエロー |
香り | 石灰の香りと、キュウリやスイカのようなやや甘味を感じる青い香り |
味 | しっかりとした酸味とライトな喉ごし。フルーティで余韻に果実味が残る |