ローヌ川沿い約200kmに広がるコート・デュ・ローヌは、陽光に恵まれておりしっかりとした香りをもつ果実味の凝縮したワインを生み出す地域として有名です。

北と南ではテロワールが異なるため、ワイン造りも違っています。

北部では赤はシラー、白はヴィオニエ種のブドウを主体として造られています。

南部では多数のブドウ品種が栽培されているため、ブレンドしてまたは混醸して造られるワインが多いです。

北部に比べ南部の方が栽培面積が圧倒的に広いため、コート・デュ・ローヌはほとんどが南部の特徴を持ったワインだといえます。


コート・デュ・ローヌを知るおすすめの3本

クローズ・エルミタージュ ルージュ レ・メゾニエ

上品なスタイルのスパイシーで濃厚な味わい
ローヌ地方を代表する銘醸ワインをうみだす生産者シャプティエのもとで造られたワイン。

シャプティエは全ての所有畑がエコセールによる有機農法認証を受けており、多くの畑でビオ・ディナミ農法を実践しているローヌの名門。

シラーの力強さを上品なバランスでまとめた味わいが楽しめる。

酸味:★★★☆☆ 渋味:★★★☆☆ 果実味:★★★★☆
甘味:★★☆☆☆ ボディの厚さ:★★★★☆

基本データ
品種 シラー100%
産地 クローズ・エルミタージュ
造り手 M.シャプティエ
ヴィンテージ 2008年
アルコール度数 13%
エッジが紫がかった濃いルビー色
香り ブラックベリーの華やかな香り。大地や植物っぽいニュアンスも感じる、上品な香り
酸味、渋味、果実味のバランスが極めてよく、シラーのスパイシーさと濃厚さが上品にまとまった力強い味わい

コンドリュー

白い花の香りと濃密な華やかさをもつヴィオニエの最高峰
「ローヌと言えばギガル」と言われるほど実力、知名度ともに他を圧倒する造り手『E.ギガル社』。

高価格なワインから低価格なワインまで高品質なものを揃えています。

コンドリューは白い花の香りと上品な華やかさが特徴で、世界中のヴィオニエの目標とされています。

酸味:★★☆☆☆ 渋味:★☆☆☆☆ 果実味:★★★★☆
甘味:★★☆☆☆ ボディの厚さ:★★★★★

基本データ
品種 ヴィオニエ100%
産地 コンドリュー
造り手 E.ギガル
ヴィンテージ 2010年
アルコール度数 13.5%
透明感の強いイエロー
香り トップノーズはキンモクセイ。オレンジの皮、樽の香りが華やかに広がる
上品でパワフルなバランスのよさ。ヴィオニエらしい独特の苦味も感じる。

シャトーヌフ・デュ・パプ レ・セードル ルージュ

「法王の新しい城」から生まれる複雑なワインの代名詞
シャトーヌフ・デュ・パプは「法王の新しい城」という名で、グルナッシュ主体の赤ワインの名醸地として知られています。

除草剤を使わず有機肥料を使用するなど畑にこだわる名門が造るこのワインは、長寿を予測できる高いポテンシャルを持っています。
酸味:★★☆☆☆ 渋味:★★★★☆ 果実味:★★★★☆
甘味:★★☆☆☆ ボディの厚さ:★★★★★

基本データ
品種 グルナッシュ70%、サンソー15%、シラー10%、ムールヴェドル5%
産地 シャトーヌフ・デュ・パプ
造り手 ポール・ジャブレ・エネ
ヴィンテージ 2006年
アルコール度数 14.5%
赤みを帯びた美しいルビー色
香り 還元臭から、華やかで苦味を感じる赤果実系と土、スパイスの複雑な香りに
酸味はさりげなく、渋味と果実味がしっかりとしたハイグレードな味わい
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